笑顔と感動に出会う旅

金勝アルプス:鶏冠山&竜王山




2019年12月 1日 近江湖南アルプス金勝山(こんぜやま)



大津市、栗東市、甲賀市にまたがる花崗岩からできた白石峰・竜王山(標高604.6m:四等三角点)・鶏冠山(とさかやま&けいかんざん、標高490.8m:三等三角点)がある変化に富んだ北峰縦走線ルート(湖南アルプスや金勝(こんぜ)アルプスと呼ばれる)を歩きました。

花崗岩の巨岩を無造作に積み上げたような天狗岩(標高509m)、卵型の岩が林立する岩塔・奇岩からなる山々と琵琶湖、三上山、比叡山、音羽山、比良の山並みを見ることが出来るルートまた馬頭観音堂から竜王山、茶沸観音、白石峰、重岩、狛坂磨崖仏(こまさかまがいぶつ)など石仏に出会うことが出来る道

白州正子さんが訪れて「かくれ里」で紹介され、歩いた道をゆっくりと眺めながら歩きます。

南谷林道・新名神高速道路の下を通って、金勝寺の横参道にあった逆さ観音、オランダ堰堤(日本の産業遺産三百選)を見る周回ルート歩きです。

今回は、北陸の山にないダイナミックで、荒々しい巨岩の中を登り、金勝寺(こんしょうじ)の山岳信仰の参道にある磨崖仏を眺めながらゆっくりと楽しく歩くことが出来ました。


「行程」 滋賀県大津市上田上桐生町:一丈野自然休養林有料駐車場(12月〜3月まで無料)
一丈野駐車場ー40分ー北谷線(北谷林道)・落ヶ滝分岐K1ー20分ー落ヶ滝分岐ー5分ー落ヶ滝ー5分ー北峰縦走線分岐ー40分ー北峰縦走線出合K6ー35分ー鶏冠山ー25分ー落ヶ滝出合K6ー55分ー天狗岩K10−15分ー耳岩ー15分ー白石峰ー20分ー竜王山ー15分ー横ヶ峯展望所・馬頭観音堂ー35分ー白石峰ー15分ー国見岩KS1ー15分ー狛坂磨崖仏ー20分ー上桐生&桐生辻分岐KS5−南谷林道・55分ー逆さ観音ー20分ーオランダ堰堤ー5分ー一丈野駐車場
コースタイムは、金勝山ハイキング(近江湖南アルプス自然休養林管理運営協議会発行)資料より


「参考」北陸道敦賀ICー湖西道路ー真野ICー琵琶湖大橋ー洲本町ー北山田町中央ー岡本工業団地口
一丈野駐車場5:55−落ヶ滝分岐6:20−落ヶ滝分岐6:20−落ヶ滝6:27−落ヶ滝分岐6:40−北峰縦走線・K6 7:06ー鶏冠山490.8m7:23〜7:35−落ヶ滝分岐K6 7:48ー天狗岩8:27〜8:41−耳岩ー白石峰9:02ー茶沸観音ー金勝寺八大龍王の小祠・竜王山分岐ー竜王山604.6m 9:17−横ヶ峯展望所・馬頭観音堂9:32〜9:42−白石峰10:03−重岩ー国見岩KS1ー狛坂磨崖仏ー上桐生・桐生辻出合KS5 10:49−逆さ観音ーオランダ堰堤ー一丈野駐車場 11:38

金勝山ルートは、北峰縦走線、天狗岩線(谷沿い&尾根)、十九道、狛坂線、落ヶ滝線、水晶谷線、茶沸観音線などの分岐道が北峰縦走線や天狗岩線に合流するので、ハイキングマップのコールポイント番号を確認しながら登山された方が安心です。また上桐生:一丈野有料駐車場は、4月〜11月の土、日、祝日と7月下旬〜11月30日まで平日 軽・普通自動車700円



  

卵型の花崗岩が林立する自然の造形見る北峰縦走線


   

天狗岩からの琵琶湖・湖南の山々・湖東方面の大展望


    

鶏冠山縦走線から見る三上山(近江富士)


             

まだらの岩盤を水が滑るように落ちる落ヶ滝



        

落ヶ滝線登山道(北峰縦走線出合k6手前)



        

ナメ状の落ヶ滝線登山道



         

K8〜K9北峰縦走線登山道



             

K9〜K10北峰縦走線にある奇石



   

JRA栗東トレーニングセンターと琵琶湖が見える北峰縦走線展望



                         

K10地点から天狗岩登山道 メタボ腹囲の方ご注意ください





               

手前にある展望岩から見た天狗岩標高509m


         

白洲正子さんが訪れて「かくれ里」で紹介した天狗岩



「金勝山(こんぜやま) 金勝寺(こんしょうじ)」
寺の創建は、733(天平5)年聖武天皇の勅願により、奈良の都(平城京)の東北鬼門を守る祈願寺として良弁僧正が開基しました。815(弘仁6)年願安法師により大伽藍が建立し、南都六宗(倶舎・成実・律・法相・三輪・華厳)と天台・真言(平安二宗)をあわせた八宗の道場として開創した。833(天長10)年大菩提寺から金勝山金勝寺と改称した。1549(天文18)年火災により全山焼失、36の僧坊は、3度の火災でほとんど失われた。1599(慶長14)年住職清賢法師は、徳川家康公に再建を請願したが再建までには、至りませんでした。現在の本堂・二月堂は、元禄年間に建立された仮堂のままであり、参道・石垣は、1674(延宝3)年修復されたものです。釈迦如来坐像を本尊とし、二月堂には、軍茶利明王立像を安置。虚空蔵堂には、毘沙門天立像、地蔵菩薩坐像、虚空蔵堂半迦像を安置している。


                     

馬頭観音堂


                     

眼下に広がる夜景スポットとして人気の横ヶ峯展望所(馬頭観音堂前駐車場)




                       

仏像の線刻がある重岩


               

国見岩からの新名神高速道路・大津市街・比叡山・京都東山の山並み



         

白洲正子さんが訪れた狛坂(こまさか)磨崖仏(まがいぶつ)



「狛坂磨崖仏:こまさかまがいぶつ」 国の史跡
たて約6m よこ約4.5m 花崗岩の磨崖面に三尊像を刻み出す
中央に如来像 両脇には菩薩像を配置し、その脇及び上部には七躯の立・座像が配置されている
統一新羅彫刻の影響が認められるので、奈良時代後期 造像は、渡来系工人によるものと考えられる。
磨崖仏のある場所は、名僧願安が観音像を安置し金勝寺の別院として狛坂寺を建立した。


      

逆さ観音(阿弥陀三尊石仏)中央「阿弥陀如来」左右の侍仏「観音・勢至菩薩」



「逆さ観音」
「逆さ観音」のある場所は、ヒノキの大木が茂る地域にあるため、藤原京、平城京などの都や寺等の建設のためことごとく伐採されて、大禿山となってしまった。「金勝寺」は、聖武天皇の勅願により国家鎮護の祈願所として良弁(ろうべん)僧都(そうず)が建設したもので、鎌倉時代の初め頃に寺の横参道として山上に作り、所々に大岩に磨崖仏が彫られ「道標」にした。伐採により軟弱な地盤が崩壊して山上からずり落ちて逆さになったまた大岩の一端は、オランダ堰堤の石材として使われたのです。


                 

オランダ堰堤


「オランダ堰堤」:日本の産業遺産 三百選に選定
この地域(田上山の近隣)は、ヒノキの大木が茂る場所で、奈良時代から平安時代にかけて寺院、仏閣の造営に大量の材木が伐り出された。山の治山治水バランスがなくなり、大雨になると大洪水が起こり下流の人々に大きな被害を及ぼし続けていた。明治政府は、明治6年「淀川水源砂防法」を制定し、淀川水系の治山治水工事に着手し、オランダから砂防工事の技術者ヨハネス・ゲレーテ氏を招いた明治22年現在残存する砂防堰堤(割石積堰堤)を作られた。わが国最古のものと言われている。
放水路面がアーチ型なっており中央に水を集めることで両袖部が削られにくい構造であることや堰堤下流部面を階段積み(鎧積み)にして流水の衝撃を和らげる、洗掘り防止構造で造られている。
積石(花崗岩)たて33p 横55p 長さ1,2mを使用


<滋賀県の山 登頂記録>


2013年11月17日 赤坂山・三国山       ・・・・・・・・赤坂山・三国山

2014年 6月29日 伊吹山            ・・・・・・・・伊吹山

2015年 5月10日 マキノ高原・赤坂山・大谷山・・・・・・・・赤坂山・寒風・大谷山

2015年 7月25日 伊吹山・居醒(いさめ)の清水・・・・・・・・伊吹山・居醒の清水

2015年12月13日 賤ヶ岳・山本山周回      ・・・・・・・・余呉湖・賤ヶ岳・山本山

2016年 5月 1日 大谷山・大御影山       ・・・・・・・・・大谷山 大御影山

2017年11月26日 己高山周回・石道寺・鶏足寺 ・・・・・・・・・仏教遺跡と己高山

2017年12月 3日 湖北小谷山・虎御前山周回 ・・・・・・・・・・小谷山・虎御前山

2018年 4月22日 釣瓶(ツルベ)岳・武奈ヶ岳周回 ・・・・・・・釣瓶岳・武奈ヶ岳

2018年11月11日 山岳信仰の山 横山岳1131.7m・・・・・・横山岳

2018年11月18日 オトチの岩窟周回歩きと木之本地蔵・・・・・・オトチの岩窟&木之本地蔵院

2019年 5月12日 墓谷山・横山岳・五銚子の滝周回  ・・・・・・墓谷山・横山岳



 

この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て同院発行の数値地図500000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)、及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用した。 (承認番号 平24情使 第162号)


参考文献:金勝ハイキング(近江湖南アルプス自然休養林管理運営委員会) 滋賀県の山(山と渓谷社) 滋賀県観光情報サイト