笑顔と感動に出会う旅

伊吹山



 2014年6月29日 荒ぶる神伝説&薬草の山 伊吹山1377m 日本百名山


            

    ヒメレンゲ(ベンケイソウ科)       グンナイフウロ(フウロソウ科)


 <伊吹山の地質・地形・気象について>
 伊吹山は、古生代末期〜中生代初期の大造山運動により約1億5000万年前 地上に姿を現われ その後
 衝上断層(しょうじょうだんそう) ”押しかぶせ断層”が起こり出来た山
 起伏山塊で曲型的な石灰岩地帯に属し、山頂には、天然の凹地のドリーネや石灰岩が柱状するカレンフェルト
 (石塔原)地形や巨大な石灰岩の露岩が見られます。
 本州の最も狭い部分で、伊吹山を南端とする美濃、越前山地稜線と中部山脈、丹後山地、鈴鹿山地に囲まれて
 特徴的な気候を示します。
 気温は低く、降水量が多い、特に冬期に積雪が多く日本海気候区北陸型に属します
 冬は若狭湾からの北西風、夏は、伊勢湾からの南西風の強い風が多く吹きます
 山頂は1年を通じて霧が多く、年間290日以上もある。
 最深積雪11.82m(1927年2月14日)で世界山岳観測史上1位
 最大降雪 2.3m (1957年1月14日)で世界一の記録があります

             

  キバナノレンリソウ (マメ科)            ジモツケ (バラ科)


 <伊吹山の植物について>

 氷河期に北極周辺から日本に入り南下した古い山なので、本来1500m以上の山でしか見られない高山または、
   亜高山性植物が見る事が出来ます
 日本の中で伊吹山でしか見られない固有種が多い
 石灰岩地を好む植物、南方系の植物や中国東北部や朝鮮に本拠をもつ温帯性の植物などが分布しています
 山頂のお花畑は、高地性植物群落として平成15年に国天然記念物に指定されました
 春から秋にかけて200種あまりの草花が咲きみだれます

 <伊吹山でしか見る事が出来ない固有種植物>

  コバノミミナグサ、イブキレイジンソウ、 イブキハタザオ、イブキタンポポ、ミヤマコアジサイ、コイブキアザミ
  ルリトラノオ、 イブキコゴメグサ、 イブキヒメヤマアザミ

 江戸時代より前に、ヨーロッパから渡来した植物は織田信長がポルトガルの宣教師に命じて作ったと言われています。 江戸幕府の採薬師が、たびたび伊吹山を訪れ この地域の人々に採取、出荷、栽培を指導していました
 
                     
                     

 <表登山道登頂ルート 山頂まで6km 標高差1157m>
 登山口:三之宮神社標高220mー1合目420m−2合目580m−3合目720m(山頂まで3.6km)休憩場・トイレー5合目880m(山頂まで2.4km)避難小屋−8合目1220m(山頂まで0.9km)−伊吹山標高1377m


 <その他登頂ルート>
 *弥高尾根登頂ルート  *上平寺尾根登頂ルート  *笹又登頂ルート  *北尾根登頂ルート

 伊吹山は、平安時代の初めには 比叡、比良、神峯、愛宕、金峯、葛木などの諸山とともに薬師悔過の修行として
 日本の七高山(しちこうざん)のひとつに数えられました。
 仁寿年間(851〜854)に三修上人が伊吹山に登ってから 舎堂が増え 元慶2(878)年ごろ定額寺に列せられ
 寺院として整備されました。 
 (参考資料 「伊吹山」 米原教育委員会2014年3月発行より)

 <伊吹山伝説>
 むかし 景行天皇の息子として生まれた「ヤマトタケル」は、生まれつき勇ましく賢い方であった。
 伊吹山によくない神がいる事を聞き、荒ぶる神のいる山にむかって行かれました いつも戦せに負けた事のない
 ミコトは、「なんの伊吹山におる神くらい・・・・」と思って山道を登って行った。
 山の中腹で大きな白猪が現われた 「おまえは、伊吹山の使いであろう 今すぐ、どうこうするには及ばん帰りまで、
 生かしてやろう」と大きな白猪に言いながら、山道を登って行きと急に氷雨が降り出した。
 みるみる大粒になり それに打たれたミコトの身体から力が、なくなり倒れそうになった
 先ほど現れた白猪は山の神で ミコトの言葉に腹を立てて 毒を含んだ氷雨を降らせました。
 ミコトは、ふらふらしながら山里へ下り、山麓の清水で心と体を癒してから伊勢へ向かう途中で亡くなりました
 ミコトの霊が、白い鳥となって都へ飛んで行った。
  (日本の伝説  美濃・飛騨編より)

 その他 伊吹弥三郎伝説、ひろきち地蔵、酒呑童子物語など伊吹山を舞台にした話があります

              

  ヤマガラシ (アブラナ科)            コウゾリナ (キク科)


             


 イブキフウロ (フウウロソウ科)             エゾフウウロ

 この時期は、「フウロ(風露)」が大集合です。ゆっくり観察して違いを見つけよう
 ハクサンフウウロ イブキフウロ エゾフウロ ヒメフウウロ ミツバフウロ グンナイフウウロを探そう

 <ハクサンフウロとエゾフウロの違い>
 茎葉の表面やがくに立つ毛が多い場合は、エゾフウロ 毛がないのか少ない場合、ハクサンフウロ
 その他ヒメフウロやミツバフウロなどがあります

               

  クサタチバナ(ガガイモ科)            クサフジ  (マメ科)


                

カノコソウ「別名ハルオミナエシ」オミナエシ科 ウツボグサ「別名カコソウ」シソ科



 予定より天気の回復が遅れた事、霧で視界不良+寒さが重った事と小屋がオープンしてなかった為、
 山座展望と3合目、山頂お花畑散策次回へ

  <参考> 伊吹山入山協力金 300円を徴収 民家駐車場料金500円(梅ジュース&靴洗い含み)
  この時期は、山ヒルがいますので注意して下さい。”なかなか出血止りませんでした経験者より”

 <立ち寄りの湯>  伊吹薬草の里文化センター