笑顔と感動に出会う旅

糸魚川世界ジオパーク





2015年9月12日糸魚川世界ジオパーク:「糸魚川の大地の物語」

立山カルデラ博物館友の会・交流視察会




                             




<日程>
JR富山駅北口−北陸自動車道 富山ICー北陸自動車 糸魚川ICーフォッサマグナミュージアムー道の駅・マリンドーム能生(昼食:たら汁定食)ー弁天岩・白山神社ー翡翠園ー北陸自動道糸魚川IC〜富山IC−JR富山駅北口
糸魚川世界ジオパーク認定ガイド:関原さんの案内

<ジオパークとは、>
「ジオ(Geo)」は、地球や大地、「パーク(Park)」は、公園
貴重な「地質の宝もの」やその地域の自然・文化をまもり、かつ多くの人に知ってもらう・訪れてもらうことを目的としている ヨーロッパと中国を中心に世界で111地域が世界ジオパークとして認定され、日本では、7か所世界ジオパークとして認定されています 「 洞爺湖、有珠山・糸魚川・山陰海岸・島原半島・室戸・隠岐・阿蘇 」
日本ジオパークとして32認定 北陸では、「立山&黒部・白山&手取川・佐渡・恐竜渓谷ふくい勝山 」

<フォッサマグナミュージアム:糸魚川市大字一ノ宮1313> 午前9時〜午後4時30分(5時閉館)
1994(平成6)年4月25日美山公園にある奴奈川の郷「ぬなかわのさと」にオープン
2008(平成20)年日本初の日本ジオパークに認定
2009(平成21)年日本初の世界ジオパークに認定
2013(平成25)年世界ジオパークに再認定
2015(平成27)年3月9日に展示内容を全面的にリニューアルオープンしました
ヒスイとフォッサマグナの博物館 「糸魚川の大地の物語」
第1展示室 魅惑のヒスイ 第2展示室 糸魚川大陸時代 第3展示室 誕生日本列島・フォッサマグナシアター
第4展示室変わりゆく大地 第5展示室 魅惑の化石 第6展示室 魅惑の鉱物

                             


<フォッサマグナは、ラテン語で「大きな溝」という意味です>
発見し、命名したのは、ドイツ人地質学者 エドムント・ナウマン 
明治政府から招かれた「お雇い外国人」の一人です。滞在した10年間に日本の地質研究と教育、地質調査事業の分野において大きな貢献をしました。
東京大学の地質学の初代教授・地質調査所の設立・日本のゾウ化石・フォッサマグナなどの研究をはじめ日本列島の成り立ちを体系を明らかにしました

<現在、考えられているフォッサマグナの範囲>
西側は糸魚川ー静岡構造線 東側は、柏崎ー千葉構造線と新発田ー小出構造線のふたつの断層がそれぞれ境界になっています
フォッサマグナ地域の真ん中には、富士火山帯と呼ばれる南北方向の火山列があります
北から焼山、妙高山、黒姫山、飯綱山、八ヶ岳、富士山、箱根、天城山など火山が並んでいます

<糸魚川の地層>
姫川の西側の地層は古く「飛騨外緑帯:4億年前〜5億年前」 東側の地層は、新しく「フォッサマグナ地域約2000万前より新しい時代」のものです
糸魚川の地質には、230年前の江戸時代に噴火した焼山の火砕流堆積物と約5億年前にできたヒスイなどの変成岩類が合わさっている
新潟県の最高峰 小蓮華山2766mから海抜0mの標高差の自然の特徴が観察できる
一つの市に国立公園が2つ「中部山岳国立公園・妙高戸隠連山国立公園」もあるのは、糸魚川だけです
<参考>
石油や天然ガスの産出・調査6310mまでボーリングしたが、ふるい岩石に到達しなかったフォッサマグナの深さは、6000m以上となる。西側には、北アルプス、南アルプスの3000m級の山々が連なり東側は、越後山脈(五頭山ー越後駒ヶ岳ー八海山)2000m級の山々が連らっているので地質学的な溝の深さ8000m〜9000m日本列島中央部に横たわっている

<青海石灰岩>
糸魚川地方の青海黒姫山や明星山から出る石灰岩「炭酸カルシウムからできている岩石」からおよそ3億年前のサンゴ礁にすんでいた サンゴ、ウミユリ、コケムシ、三葉虫、腕足類、ゴニアタイト、ムールロニア、フズリナなどの化石が豊に産します 古生代石炭紀〜ペルム紀「約3,5億〜2,5億前」の石灰岩から見つかります。赤道付近にあったサンゴ礁が海洋プレートの移動によって海溝に達し、大陸の近くに付加されたもの
青海・糸魚川を東端とする岡山・阿哲台、広島・帝釈台、山口・秋吉台、福岡・平尾台などに点在する石灰岩体は、秋吉石灰岩と呼ばれる

<ヒスイ:翡翠「かわせみ」とも読む、石の色が鳥のカワセミ(翡翠)に似ていることから>
*ヒスイの歴史:約5億年前 古生代の初めのカンブリア紀三葉虫が、海底をはい回っているころに地下深い所でできた。 約5500年前〜4000年前の縄文時代に姫川から海岸へ流れ出たさまざまな石を加工し、石斧「せきふ:木の伐採や土堀りなどに用いられた」を作ったり、硬くて割れにくい性質を持つヒスイをハンマーとして使っていた。
縄文時代中期(5000年前〜3500年前)になるとヒスイを加工して大珠「たいしゅ」や垂飾「たれかざり」が作られた。弥生時代:勾玉「まがたま:獣形勾玉・緒締形勾玉・連結勾玉・丁字頭勾玉」・古墳時代を通じてヒスイは、非常に珍重され世界最古のヒスイ文化を築きあげた。
縄文時代から奈良時代まで約6000年間も使われたヒスイが1900年代中頃(昭和20年代)までの間 ヒスイが使われなくなった。その理由は仏教なのか今も謎である。また糸魚川出身の相馬御風(そうまぎょふう)が、ヒスイの存在を知りながら沈黙を続けた謎・・・ヒスイの発見には、数多くの謎があります・・・・・・

*2種類のヒスイ:硬玉「こうぎょく」と軟玉「なんぎょく・軟らかい色をしているから」
硬玉:ヒスイ輝石・オンファス輝石
軟玉:透閃石「とうせんせき」・透緑閃石「とうりょくせんせき」
軟玉は、長野県信濃町の野尻湖付近の日向林B遺跡から斧(おの)として約3万年前に使われてたものが見つかった

*ヒスイの色と主成分
ヒスイ輝石は無色から白色
緑色:「ヒスイ輝石+オンファス輝石」 ナトリウム、ケイ素、酸素、アルミニウム、マグネシウム、カルシュウム、鉄
青色:ヒスイ輝石+オンファス輝石にチタンが加わる
淡紫(ラベンダーヒスイ):少しだけチタンが加わる
黒色:石墨(せきぼく)「炭素が加わる」
その他黄色、橙、赤橙などの色があります

*<熱水から出来るヒスイ>
ヒスイを顕微鏡で見ると、ヒスイ輝石の結晶周囲には、ソーダ沸石(ふっせき)という熱水からできる鉱物があります
ゆえにヒスイ輝石も地下にある熱液「熱水」から出来たことを示していますまたヒスイに見られるヒスイ脈も、石の割れ目に入り込んだ液体「熱水」からできる事がわかった

*ヒスイ産出場所:蛇紋岩に注目(ヒスイの運び屋と蛇紋岩の鉄成分がヒスイの緑に変化する)
小滝川ヒスイ峡 1956年 国の天然記念物
青海川ヒスイ峡 1957年 国の天然記念物
その他・白馬、小谷、朝日地域

*ヒスイの見つけ方
白くて、角張っていて、重たくて、なめらかで、、きらきらと輝いている

                                                   
                                                   

<弁天岩>
弁天岩の大地は、100万年前に海底火山から流れ出た溶岩に火山灰が混じった安山岩質の角礫凝灰岩で、出来ている。また航海安全の神である市杵嶋姫命「いちきしめひめのみこと」が祀られている
この付近は、江戸時代から明治にかけて北前船が発着した漁港・海上信仰としても文化が残っています
曙橋(弁天岩へ架かっている赤い橋)入口に石碑ー野口雨情の詠んだ詩
「能生の弁天岩 どんと波おいて いつも弁天様 どんと波見てる 」

                             



<白山神社・国指定文化財>
本殿は、1515(永正12)年に建てられ室町時代の特徴を残す 木造聖観音立像・船絵馬・社叢(暖地性と寒冷地性の樹木300以上ある)・ヒメハルゼミ(日本の生育地の北限)など国指定文化財や天然記念物になっている
船乗りのお守り「シーボルトコギセル」も見つける事も出来ます

<翡翠園>
70tのコバルトヒスイ原石と日本庭園

ゆっくりと歩きたい:地質や文化・歴史を感じることができる場所・糸魚川ジオサイト24箇所
海谷渓谷と駒ヶ岳・焼山と中川原台地・神道山と鉾ヶ岳・塩の道と雨飾山 いいですね!

<参考資料>
糸魚川世界ジオパーク 24のジオサイトより
「フォッサマグナってなんだろう」
「ヒスイってなんだろう」
糸魚川観光協会より